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Q&A「レベル7」
経済産業省原子力安全・保安院は12日、東京電力福島第1原発事故の深刻度を、8段階ある国際評価尺度で最悪の「レベル7」に引き上げると発表した。
Q 国際評価尺度とは?
A 原子力や放射線による事故、トラブルの深刻さがどの程度のものかを示す目安。レベル0(尺度以下)からレベル7(深刻な事故)までに分類される。国際原子力機関(IAEA)などが策定し、1992年に各国に導入を提言した。
Q 評価の目的は。
A 最大の目的は事故やトラブルについて、住民や報道機関に分かりやすく伝えることで、地震の程度を表すのに震度を使うのと似ている。対象は原発事故はもちろん、放射線を使う医療や産業分野も含まれる。
Q レベルをどうやって決める?
A (1)施設外への影響(2)施設内への影響(3)放射性物質を閉じ込める機能の損傷度―の三つの基準があり、このうち最も高くなったレベルが、事故の評価となる。国の専門家委員会で決定し、IAEAなどに報告する。
Q レベル7とは。
A 放射性物質の大規模な放出と、広範囲にわたる健康及び環境への影響があった場合がこれに当たる。これまでは原子炉が爆発して大量の放射性物質が放出された旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(86年)だけで、福島第1原発事故が2例目となった。
Q 事故直後は、施設外への大きな危険を伴わないレベル4だったが。
A 保安院は原子炉の炉心の損傷が重大なことを理由に、3月18日にレベル5に引き上げた。これは79年の米スリーマイルアイランド原発事故と同じ。今回は一気にレベル7とした。
Q その理由は。
A これまでは福島第1原発の各号機をそれぞれ評価していたが、今回は同原発全体を評価した。レベル5以上は基本的に放出された放射性物質の量でレベルが決まる。数万テラベクレル(テラは1兆)以上の放射性物質が放出されるとレベル7となるが、国はこれまでに37万~63万テラベクレルが放出されたと推定した。
Q レベルが頻繁に変わるものなのか。
A 事故の展開次第でレベルが上がることはある。しかし今回は、国の原子力安全委員会がデータを把握していたのにレベルを上げる判断が遅れたほか、海外の研究機関などから評価の甘さを指摘されるなど、問題点が浮き彫りとなった。


