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ヨウ素、風呂も心配ない
東京都に続いて24日、千葉県などでも水道水から、乳児の摂取基準値を超える放射性ヨウ素が検出されたことが分かった。子どもや妊婦をはじめ住民に不安が広がっている。飲料水や生活用水への疑問や影響をまとめた。
Q 検出されているレベルのヨウ素の影響は。
A 安斎育郎・立命館大名誉教授(放射線防護学)は、今のレベルで水を飲んでも影響が出るには程遠く、心配する必要はないと指摘している。日本産科婦人科学会も「妊娠中や授乳中の女性が連日水道水を飲んでも、母体や赤ちゃんに健康被害は起こらないと推定される」との見解を示している。
Q なぜ乳児は基準値が低いのか。
A 乳児は大人と比べて、甲状腺にヨウ素が取り込まれる割合が高いとされている。また、粉ミルクを水に溶かして飲むなど、栄養源を水道水を使って取る機会も多いため、大人より厳しい基準値を設けている。
Q 妊婦や小学生の基準値はどうなのか。
A 大人と同じ300ベクレルだ。この基準値内であれば、妊婦が水道水を飲んでも胎児の健康に影響を及ぼすことはない。母乳を通して乳児に影響が出る心配もない。ただ、被ばく量が少ない方が安心できるため、日産婦はミネラルウオーターやスポーツ飲料があればそれらを飲むことを勧めている。
Q 水道水を煮沸したら、放射性ヨウ素はなくなるのか。
A 厚生労働省は、明確なデータはなく「煮沸による効果はほとんど期待できない」としている。
Q 放射性物質には半減期があり、時間がたてば量が減っていくという。水をためて置いておけば、どうだろうか。
A ヨウ素の半減期は8日なので原理上は、放射性物質の量が減る。しかし、同時に水道水に入っている消毒用塩素も分解されてしまい、ほかの病気をもたらす原因になりかねない。衛生上の観点からは推奨できる手法ではない。
Q 食器や野菜を洗う時に水道水を使っても大丈夫なのか。
A 洗った後に野菜などに水道水が残っていたとしても、わずかな量だ。直接飲むことに比べると、影響はより小さくなるはずだ。
Q 風呂やプールに入ることはどうだろうか。
A 水中では皮膚からの吸収になるので、直接飲むよりも影響は少なくなる。誤って水を飲み込んだとしても、少量なので心配しなくてよい。洗顔や歯磨きも同様で、いつも通りにしても問題はない。
Q 浄水場の活性炭を増やす自治体もある。
A 厚労省は、活性炭を添加すると放射性物質を減らす効果が期待できるというデータを紹介している。このため、こうした対策を行う自治体が出ている。しかし、専門家の中には「一概に効果があるとはいえない」と、懐疑的な声も出ている。


