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魚介類にヨウ素の基準値Q&A

 政府は魚介類から検出される放射性ヨウ素について、暫定基準値を急きょ設定しました。

 Q 魚介類の基準値はなかったのですか。

 A 放射性セシウムについては、1キログラム当たり500ベクレルという基準値がすでにありました。放射線量の強さが半分になる「半減期」がセシウムは約30年と長いのに対して、ヨウ素は8日間です。魚介類は、水揚げ後すぐに刺し身などで食べることもありますが、冷凍したり加工したりする場合が多いため、基準値は必要ないと考えられてきました。

 Q 基準値を設けた理由は。

 A 海の中では放射性物質の濃度が薄まるとされていましたが、実際には茨城県沖のコウナゴから4080ベクレルという高い値のヨウ素が検出されました。これほど高い数値が出ることは想定外でした。福島第1原発から放射性物質を含んだ水が放出されていることが原因とみられ、今後も高い値が出てくる懸念があります。

 Q 基準値を野菜類と同じ2千ベクレルとしたのはなぜですか。

 A ヨウ素の基準値は、飲料水や乳製品など液体については300ベクレル、固体である野菜類は2千ベクレルと区分されています。魚介類は固体であるため、野菜の基準値を適用することにしました。

 Q 魚介類には何が含まれるのですか。

 A 魚や貝、イカ、タコのほか、エビ、カニなどの甲殻類があります。ヒジキやワカメなどの海藻類には、野菜類の基準がすでに適用されています。

 Q 今回は出荷停止にしないのですか。

 A これまで検査したカタクチイワシなどでは、放射性物質が検出されても低い値にとどまっています。茨城県の地元漁協がコウナゴ漁を自粛していることなどから、当面は検査を強化することで対応します。

 Q その他の魚は。

 A 岩手、宮城、福島の各県などでは、津波被害のため漁がほぼ行われていません。水産庁は「安全性に問題のある魚は出回っていない」と説明しています。