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ひとりの時間も楽しむ「おひとりさま通信」


生活様式の変化とともに未婚率も上昇し、今後もますます増える見込みの一人暮らし世帯。そんな「おひとりさま」が、日々の暮らしを楽しむためのさまざまなノウハウやアドバイスを提供しているのが、週一回、木曜日に更新している「おひとりさま通信」です。
その執筆者である河野真希さんに、クリスマスやバレンタインデーなどイベント続きのこの季節に、一人暮らしを楽しむ心構えなどを聞きました。

Q. 河野さんが、そもそも一人暮らしをテーマとしたきっかけはなんだったんでしょうか

おひとりさま通信A. もともと一人暮らしに対するあこがれがあり、社会人として3年ほど経った2000年、経済的にも安定してきたこともあり、一人暮らしを始めました。そこで自分の暮らしを自由に作り上げる楽しさを知り、それを多くの人に伝えたいと個人サイトを立ち上げたところ人気となり、それをきっかけに生活情報サイトAll About(オールアバウト)で一人暮らしの楽しみ方(現・一人暮らし)のガイドをさせていただくことになりました。その後、webや雑誌、新聞などにコメントや文章を寄せさせていただく機会が増え、現在一人暮らしアドバイザーとして活動させていただいています。

Q. 一人暮らしは生活が単調になって次第に荒れてきたり、人間関係が切れてしまったり、病気や、女性にとっては防犯面での不安などマイナス面もいろいろとあると思いますが、それらを克服する方法は

A. 忙しいときにも、自分の暮らしや、心身の状態に目を向ける意識を持つと、一時的に生活が荒れたとしても、建て直すきっかけになると思っています。一人暮らしというと、とにかく一人で全部やらなくちゃと思いがちですが、一人で完璧にこなそうとしても難しいときがあります。まず、食事だけ、掃除だけなど、自分が取りかかりやすいことから見直していくことで、暮らしの軸を作り、焦らず少しずつ理想の生活に近づけてほしいと思います。
また、家族、友達など人との縁は大事にしてほしいです。思い立ったときに連絡を入れたり、記念日に贈り物をしたり。近所の人にも顔を合わせたらあいさつするなど、顔見知りになっておくよう普段から心掛けておくといいと思います。
病気に対しては、いざという時のために最低限の常備薬や、食べるもの、病院やタクシー会社などの連絡先を確認しておくと安心です。

Q. 河野さんの連載には、季節感が随所に盛り込まれていますね

A. 単調になりがちな一人暮らしにメリハリがつくように、と思っています。例えば、ひな祭りなら、一枝の桃だけでも用意してみると、時間に区切りができ、慌ただしい日々の流れがゆるやかに感じられたり、気持ちにもゆとりや豊かさが生まれます。自分の暮らしに自己満足を感じることが、一人暮らしを楽しむ上で大事なことだと思います。

Q. 一人暮らしならではの楽しみは

A. 一人の時間をどう過ごすか、を自由に試行錯誤できるのが一番楽しいところです。例えば、インテリアに興味がある人。そういう人は自分の思うように、心置きなく部屋づくりをすることができる。
私は一人でお酒を飲むのが大好きだったんです。週末になると、なんのお酒を飲もうかなと考えて、それに合わせたメニューを作ったりするのがすごく楽しみでした。

Q. 一人で困るといえば、飲食店に入るとか、ディズニーランドに行きにくいといったことなどがありますが…

A. ディズニーランドは、そうですねえ…何も一人で行かなくてもいいんじゃないですかねえ(笑)。行きたい人もいますか…。遊園地でハードルが高いのは2人で乗る物が多いというのがありますね。周囲の視線を気にせず過ごせる度胸があれば、楽しむこともできると思いますが。
外食や映画は、一人で行く人も多いので、ハードルは低いと思います。私も最初は抵抗感がありましたが、1回行っちゃうと「一人でもできるんだ!」という達成感があって、自信もつきますよ。

Q. しかし、居酒屋となるとなかなか…

A. そうですね、お酒を飲む場所はハードルが上がりますが、私は何回かは行ったことがありますよ。一人でも入りやすい店を見つけるといいですね。カウンター席だと一人でも周囲の視線が気になりにくく、落ち着いてお酒を味わえるのでは。

Q. カウンターだけだと、常連さんがいて、という気後れも出そうですが

おひとりさま通信 A. おすすめは、ホテルのバーやラウンジです。常連さんが騒いでいるということもないし、スタッフは親切で、マナーも行き届いています。
また、食事ができる店でまず、試してみるのもいいですよ。例えば、夜はお酒も飲めるカフェとか。まずランチで試してみて、居心地が良ければ、次は夜に行ってみてはいかがでしょう。
私はカラオケにも一人で行ったりしました。女性にとってハードルが高いのは焼き肉かな。一人分の量が多くて、いろいろ食べられないのも物足りなく感じますよね。

Q. 冬はクリスマスから正月、バレンタインデーなどイベントが多く、特に男は卑屈になりがちなんですが

A. 女性は、そういうイベントも自分のために楽しめる人が多いんですよね。自分のためにお料理したり、自分のためにプレゼントを買ったりして、寂しい気持ちをうまく紛らわせることができる。自分へのご褒美やちょっとしたぜいたくでイベントを楽しんじゃおうという気持ちになれるんですね。
男性はそうじゃないのかな…。卑屈になるくらいなら、イベントのことは忘れ、普通の日として淡々と過ごすとか。もしくは、思いっきりやさぐれちゃうのもいいかもしれませんね。思い切り飲んだくれたり、あえて泣けるような映画を見たり。泣くのはストレス解消にもなりますよ。

Q. 寂しさを逆手にとって楽しんじゃうのがいいかもしれませんね

A. そうですね。気持ちの切り替えができるのなら、そうした方が気分よく過ごせると思います。できないなら、あえてそれに浸って泣いたり、存分に落ち込んだりした方が気が晴れるかもしれないですね。