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パラグアイとウルグアイは何で国名が似ているの？

Ｑ：Ｗ杯で活躍のパラグアイとウルグアイはなんで名前が似ているの？グアイって何？（４１歳・男性会社員）

Ａ：パラグアイとウルグアイの国名が似ている理由は、いずれも先住民インディオの１民族、グアラニ人の言語に由来するからです。グアラニ人はかつて現在のウルグアイやパラグアイ、アルゼンチン、ブラジルなどを含む広い範囲に住んでいたと考えられています。

民族的には白人との混血が進みましたが、グアラニ語は現在もパラグアイで広く話されていて、スペイン語とともに公用語となっています。ちなみにパラグアイの通貨も「グアラニ」です。

ただ、お尋ねの「グアイ」ですが、これが一つの要素として「国」などの意味を表すということならわかりやすいのですが、そうではなく、また両国名とも語源にさまざまな説があり、実は一筋縄ではいきません。

まずパラグアイは「大河のある土地」や「海の源」「鳥の冠をかぶった人々の国」など、意味について複数の説があります。語を分析する際の要素の区切り方も「パラグア」「イ」と分けたり「パラ」「グア」「イ」と分けたりさまざまです。

「イ」は水や川を意味します。

ウルグアイについても同様で「ウルという鳥の住む川」や「巻き貝の多い川」を意味するといった説があります。

似た国名ということなら、アフガニスタンやウズベキスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、パキスタンも「スタン」が共通しています。

この場合は「スタン」がペルシャ語で「土地」を意味し、それぞれ「アフガン人の土地」「ウズベク人の土地」などを表します。ただパキスタンだけは例外で、国内の五つの地域の頭文字などを組み合わせて国名がつくられました。（共同通信外信部記者）