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AKB48からの質問。プラネタリウムは誰が発明したの?

今回は、再びAKB48のメンバーからの質問を取り上げます。

プラネタリウム


Q:渋谷にプラネタリウムができたってニュースで見ましたが、誰が発明したんですか?(AKB48内田真由美)


A:光学式の世界初の近代的なプラネタリウムは、1923年にドイツで誕生しました。

ドイツ・ハイデルベルクの天文台研究員らが、光学機器会社カール・ツァイスに依頼し、同社の技師ヴァルター・バウアースフェルトが発明した「ツァイス1型」がそれです。この投影機は、4500個の恒星と5つの惑星の運行を再現できたようです。

日本には1937年、大阪市立電気科学館(現、大阪市立科学館)に初めて設置されました。以降増え続け、 日本プラネタリウム協議会によると、全国のプラネタリウム観覧者数はバブル期の1990年に574万人でピークを迎えました。

それが2000年以降、草分け的存在だった渋谷の五島プラネタリウムや池袋のサンシャインシティプラネタリウムが相次いで閉館するなど、低迷期に突入。03年の観覧者数は489万人まで落ち込みました。

しかしその裏では、宇宙空間並みの精密さで星空を再現する日本人開発の「メガスター」の登場や、コンピューター・グラフィックス(CG)の導入といった技術革新が進み、05年以降はこうした新技術を取り入れたリニューアル館や新規開館が続出しました。

従来のように星空に重ねて星座の解説をするだけではなく、「銀河鉄道」や「小惑星探査機はやぶさ」をテーマに、CG映像を駆使した多彩なプログラムも登場。昨年秋には渋谷に五島プラネタリウムの伝統を引き継いだ「コスモプラネタリウム」が開館し、12年には東京スカイツリーにもオープンが予定されるなど、ブームが再燃しました。

日本はプラネタリウムの保有数では世界有数、3月19日にリニューアルオープンする名古屋市科学館のものは直径35メートルと世界一の大きさを誇るなど、プラネタリウム大国ともいえる状態となっています。

コスモプラネタリウムはオープン以来、すべての上映がほぼ、満席の状態。はやぶさ帰還をテーマにした上映を鑑賞したばかりの50代の主婦は「星空を眺めるというよりも宇宙の中に浮かんでいるような感じ。プログラムも感動的で、はやぶさに感情移入してしまいました」と目を潤ませて話していました。

昨年10月、羽田空港に新しくオープンした新国際線ターミナルビル内の「プラネタリウムカフェ」では、ドームに映し出されるさまざまな映像を楽しみながら飲食が楽しめます。そこではなんと、AKB48のプロモーションビデオが流れる時間帯もあるので、ファンは要チェックですね。(共同通信デジタル編集部記者)