リクエストニュース
AKB48の質問。中国ではパンダが人の居る所に出てくることはあるの?
今回は、最新ソロ写真集「女の子の神様」が日中で同時発売となったAKB48の小嶋陽菜さんにリクエストしてもらいました。
(記者)発売を記念して、中国について気になること、調べてもらいたいことはありますか。
(小嶋)パンダってどれぐらいいるのかなあ。道を歩いていたらパンダっているんですか?
ということで、
Q:中国ではパンダが町や村など人が居る所に出てくることはあるの?
A:中国といえば、黒と白の体毛を持つジャイアントパンダのイメージが強いですが、標高が高いところに住み、頭数が少ないパンダが人里に現れることは少ないようです。
ジャイアントパンダは中国南西部の四川省、陜西省、甘粛省に生息しており、標高1300~3500メートルの高地で暮らしています。野生のパンダは主に竹やタケノコを食べますが、こうした高地の林には笹が生い茂り、竹が群生しているのです。
日本では昨年末、ツキノワグマが人里に大量出没し、人を襲う事件が相次ぎました。日本のクマやサルは雑食で、生息地が人の住む地域と近いため、田畑で柿などの果物を食べている姿がよく目撃されています。
一方、パンダも雑食なのですが、生息地が人里から離れている上、餌が豊富な竹林を離れることはないようです。
ジャイアントパンダは、野生生物の商取引による絶滅を防ぐためのワシントン条約で、最も絶滅の恐れが高い種に指定されています。
世界自然保護基金(WWF)ジャパンの佐久間浩子さんは「野生のジャイアントパンダは中国にのみ生息していて、1600頭程度」と指摘しています。現在、中国政府やWWFなどが中心となって保護回復事業が展開されています。
2月に東京・上野動物園に中国からパンダ2頭がやってきましたが、中国はこれまでもパンダを友好の印として海外に提供する“パンダ外交"を展開してきました。
1980年代初めまでは無償でプレゼントしていたのですが、絶滅の危機に瀕していることからそれは終了し、現在では有償での貸与となっています。
レンタル料はパンダの保護や研究事業に充てられるといい、今回上野にやってきたパンダについては、日中間の協定によると、日本側が2頭を10年間借り受けて中国に年間95万ドル(約7900万円)を支払うことになっています。
10年後には、2頭を中国に返還することになりますが、その後の交渉で契約期間を延長することもあるそうです。
中国紙「南方週末」は「ジャイアントパンダは自分たちのために出稼ぎするようになった」と報じています。(共同通信外信部記者)