リクエストニュース
AKB48の質問。マーライオンの口から出ているのは海水?
今回は海外公演も多いAKB48なので、海外に関するリクエストを田名部生来さんに出してもらいました。
Q:シンガポールのマーライオンの口から出ているのは海水なんですか?そもそもなんで水を吐いているの?
A:シンガポールといえば、マーライオンを連想する人が多いと思いますが、そのマーライオンがシンガポールには5体もあるということは知っていますか?
一番有名なのが、みなさんご存じのシンガポール川河口のマーライオンパークにある高さ8.6メートルのものですね。これは海水を吐き出しています。
その後ろには高さ約2メートルのミニマーライオンがあり、これが口から出しているのは真水です。この違いがなぜなのかは、はっきりわかりません。大きい方は海に水を吐き出しているので、海水なのかもしれません。
では、なぜ水を吐き出しているのか?。実は、これもはっきりはわかりません。その方が勢いがありますし、恐らくはパフォーマンスといったところと思われます。
このほかの3体は水は出していません。どこにあるかというと、1体目はシンガポールの南にあるセントーサ島にある、高さ37メートルの巨大なものです。
マーライオンタワーと呼ばれ、胎内巡りをしながら頭のてっぺんまで登ることができます。展望台からシンガポールの街を一望でき、夜になると目が光ります。ある意味、必見の価値があります。
2体目は、近くのマウントフェーバーの小高い丘の上に立っています。こちらは、マーライオンパークやセントーサ島のものに比べると観光客も少なく、ひっそりと立っている、といった感じです。
そして、さらにひっそりと立っているのが、シンガポール政府観光局にあるものです。こちらは、ほかの4体に比べると顔が違って見えます。
マーライオンが誕生したのは意外と新しく、1964年3月、当時の観光振興局が街のシンボルマークを募集した際、上半身はライオンで下半身が魚という一見奇妙なデザインの作品を採用し、命名と商標登録がされました。
それから8年後の72年、シンガポール川河口にマーライオン像が完成しました。
シンガポールの名の由来は、11世紀にマレー人王子がシンガポールを発見した際、ライオンのような動物を見たのに基づく、との説があります。ライオンを意味する「シンガ」と、町を意味する「プーラ」を合わせ、シンガプーラと名付けた、というものです。
そのライオンと、港町シンガポールを象徴する魚を合わせた姿がマーライオンというわけです。
シンガポールを訪れた際は、そんなことも頭に思い浮かべながら街巡りをしてみると、また違った趣があるのではないでしょうか。(共同通信デジタル編集部記者)