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アイドルにはどうしたらなれるの?

今回も子どもからのリクエストです。

アイドル

Q:アイドルにはどうしたらなれるの?(小2女子)

A:いま人気絶頂の「AKB48」や韓流アイドル「KARA」などに憧れ、アイドルになりたいと夢見る女の子は多いですね。ライブやイベント会場でも熱狂的な男性ファンだけでなく、若い女の子たちが来場している姿もよく見かけるようになりました。

実際にアイドルになるには、いくつか方法があります。古典的なものとしては「原宿・竹下通りでスカウトされて…」「オーディションに家族が勝手に応募書類を出して…」などなど。

「オーディションの書類は本当は自分で出したんでしょ!」とつい突っ込みたくなる気持ちはさておき、実際、AKBやモーニング娘。などもオーディション形式が採用されています。

だから、まずは歌や踊りのレッスンを重ねながらオーディションを受け続けることが遠くて近い道かもしれません。

でも歌やダンスがなかなか上達しない…とあきらめる必要はありません。タレント事務所の人たちがよく口にするのは「ダイヤモンドの原石を探している」です。粗削りでもどこか光った才能を求めています。

最近は歴史に詳しい「歴ドル」、なまった方言が特異な「なまドル」などアイドルのジャンルも細分化されています。

実は先日、1980年代に一世を風靡した伝説的アイドルグループ「おニャン子クラブ」メンバーだったタレントの新田恵利さんにお話を聞く機会がありました。

おそらく、質問された女の子のお父さんたちの世代が中高生だったころに夢中だった超人気アイドルで、現在のAKBでいうと前田敦子さんのようにグループの「顔」だった方です。

もともと芸能界にはそれほど興味がなく、テレビ番組から誕生したおニャン子クラブに入ったのも「最初はバイト感覚でした」と振り返る新田さん。

最近、初の小説「アイドルとつきあう方法」というなんとも刺激的な本を出版しましたが、「昔と比べて、いまのアイドルは大変!」と語ります。

いまもむかしも、たいていのアイドルは「恋愛禁止」がお決まりですが…、「私達のころは、事務所と親の目をかいくぐれば結構自由だったな。でもいまはネットの掲示板やツイッターなど世間の目が多すぎて、隠れて恋愛なんかできない。仕事を一生懸命頑張るしかないですよね」。

その一方で、最近のアイドルたちについて「いまの子は仕事に対する考え方がプロフェッショナル。番組などで何かを聞かれても私達のころは事務所に言われたとおりにするか、素直に答えるかだったけど、いまのアイドルたちは自分のキャラをしっかりプロデュースできている」と感心します。

アイドルもいろいろ大変だと思う次第ですが、それでも「アイドルになりたい!」と夢見る少年少女たちへのアドバイスとして新田さんは「学校の勉強や家のお手伝いも大切」とも。

「いまでも覚えているのは、戦後を舞台にしたドラマで木の机を拭くシーン。家で小さいころからやっていた通りにやったら周りから褒められて…。そのとき『お母さんに感謝!』と心の中で思いました」と新田さん。

「どこで何が役立つか分からないけど、おうちのことと勉強をしっかりやったうえでチャンスをつかんでね!」とエールを送ってくれました。(共同通信文化部記者)

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